台湾大佛列伝6





福明宮





さて。

久し振りの海外リハビリ旅行の台湾の旅も終盤戦である。

高雄、台中をベースにして台湾中南部をウロウロしていたが、帰国が近づいてきたので台北空港のある桃園に宿を移す。


今回印象的だったのが台湾の主要駅である高雄、台南、台中、桃園の全ての駅が大規模な改修工事をしていたこと。

そのためどこに行っても駅前がガチャガチャしていて落ち着きがなかった。

これまでの台湾の旅は基本台鐵の日本統治時代を彷彿とさせるのんびりした駅舎から電車やバスで旅するイメージだったのだが今回はどこも渋谷駅前みたいなガチャガチャっぷりだった。

もちろん致し方ない事だが、大好きな台湾ののんびりした部分がまた一つ消えていくのだなあ、と妙に感傷的になってしまったのだよ。


今日はあまり天気も良くないので茶芸館にでも行ってのんびりしよう。




茶芸館とは平たく言えば喫茶店の一種なのだが、台湾北中部には優雅な中国式庭園の造りの店が多い。

ここは中壢の友竹居茶芸館。

茶芸館だが、お茶だけでなく食事も充実している。



池の鯉や小さな滝を眺めてのんびりとお茶や食事を楽しむのもまた良いものよ。



さて、旅の疲れを癒したので近所のお寺にも足を延ばしてみる。

向かったのは中嚦の街外れにある福明宮



バス停からトボトボ歩いていると遠くにその姿が見えてくる。





何故か真っ黒な野犬がこちらを警戒しまくり。

隙を見せたら噛まれそう…。



で、福明宮である。



中央に大きな神像があり、左右の塔の上にもそれぞれ神像が乗っている。




建立は1983年。





お目出度そうな神様が並んでいる。




改めて外から眺めてみる。

お寺にいた女性の説明では三官帝を祭ってあるという。




三官帝って何だろ?

調べてみると道教の神様で、天と地と水をそれぞれ司る神様のようだ。

つまり3体合わせて天地水が納まる、ということなのかな。多分。

手に持った杓には天官賜福とある。天の神様なのだろう。

また台座にある堯天舜日というのは豊かで太平な世界を示している。





左手の神様。水の神。




右手の神様。地の神。


中国語で色々説明してくれたのだが、よく判らなかった。判らないこっちが悪いんですけど。

おばさんは台湾好きか?とかいつまでいるか、とか他愛もない質問をカタコトの日本語交じりで聞いてくる。


ああ、忘れてた。この感じ。

コレ世界中で同じQ&A何度もやってきたなー。こういう意味のない会話がそれはそれで楽しいんだよね。






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