久々の台湾である。
台湾大仏列伝2と銘打って真夏の南台湾をうろついた時はあまりの暑さに「夏の台湾はもうゼッタイ来ません!」とココロに誓った。あれはもう7年前にもなる勘定だ。
しかし咽元過ぎれば熱さ忘れる、の例え通り「まあ、何とかなるでしょ」的なノリで出かけていった次第。
しかし!
暑いどころか待っていたのは雨風共にイキのいい台風8号。
ココロの中で描いていたパキっとした青空!というイメージは即崩壊。
傘が吹き飛ばされそうな風と土砂降りの雨の合間を縫っての命がけ(やや大袈裟)の珍寺訪問と相成った。
ところで今回、大仏列伝と銘打ったが、実際はいささか異なる。
今回訪れたのはほとんどが道教寺院である。
前回、前々回も道教寺院をいくつか見てきたが、これまでは道教の知識などまっっっっっったくなかったので、何を見ようが「いや〜、派手ですね〜」としか言えない状態だったのだが、今回は道教と真正面からガチンコ勝負(あ、別にケンカしに行ったわけじゃないんですけど)をしよう、と意を決して臨んだ台湾修行。それなりに道教の何たるかを本屋に行き、目に付いた道教の入門書を片っ端から
…立ち読みしました…
一通り読んだつもりですが、いかんせん立ち読みなんで超斜め読みアンド基本簡単そうな本しか見てないので極めて怪しいがとりあえず付け焼刃程度の道教の知識を仕入れて、いざ出陣、なのである。
今回訪れたのは台湾の北〜中部である。
いずれの地も旅には不便ではないがオシャレ度はゼロ。
どこに行っても西日暮里みたいなところだったような気がする。
別にこっちも小洒落たカフェとか茶芸館とか小龍包が食べタイワン、とか足裏マッサージにも行きタイワン、とか全然眼中になかったので一向に構わないのだが、よく考えてみたらそんなトコにもぜ〜んぶ行ってました…
あ、道教のハナシでしたね。
台湾の道教は中国大陸よりも盛んだという。
しかも文革やらオリンピックやらがなかった分、古来の道教の習俗が今でも続いているらしい。
私が立ち読みした道教の本に登場するのもほとんどが台湾の道教寺院という有様。
そんなトラディショナルスタイルが連綿と続く台湾道教だが、私が注目するのは当然道教の神様を巨大化した大神像。
10メートル級のモノならばどんな地方都市にもあるんじゃないか、という位の勢いで大神像が林立している。
もしかしたら仏教系の大仏よりも数は多いかも知れない。
そんな台湾の人々の心の拠り所となっている巨大な神様を数多くレポートする…予定だったんですけど、台風であんまり回れませんでした。そのかわりにインドアで健康的に蝦釣りとか本屋で立ち読みとかしてました…
それでは深遠なる台湾の道教神の世界に行ってらっしゃ〜い
台北縣
頂山寺(三芝貝殻廟)
金剛宮
新竹市
新竹城隍廟
普天宮(古奇峰育楽園)
苗栗縣
龍鳳宮
五穀先帝宮
台中市
南天宮
彰化縣
貝殻廟
台中縣
萬佛寺
おまけ
2007.8.
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