寶蓮寺/大嶼山 PoLinMonastery


今はなき啓徳空港に変わってオープンした香港新国際空港がある大嶼山。

ランタオ島といったほうが通りが良いかも知れない。

そのランタオ島の一番の観光名所がここ寶蓮寺だ。

ここの見所はなんといっても世界最大といわれる大仏である。

香港の中心部からランタオ島に行きそこからバスに乗る。

バスは年配の方達でほぼ満席。大仏さんの人気具合を示している。

道中、急な坂道が多く、歩いた方が速いんじゃねえのかあと思う位のスピードだったりして一寸酔っちゃいました。

で、なんとか山頂にある大仏さんのお膝元に着いた。

午前中の比較的早い時間なのと山の上だけあって風が強く寒い。

大仏さんがオープンする時間にはちと早いので先に本堂の方をお参りしに行く。

 

さて、今回の香港旅行の初参りとなるので、基本的なアイテムも押さえつつ境内を紹介して行こう。

本堂は大雄寳殿という。中国のほとんどの寺が本堂をこう呼ぶ(たぶん)。

内陣には三尊像。これも中国の寺のスタンダードスタイルである(たぶん)。

 

大雄寳殿の中から後ろを見る。

黄色い屋根は中門代わりの韋駄殿。その向こうの山頂に大仏さんが鎮座している。

このように大雄寳殿の前に立ちふさがるような形でお堂が建っているのを他の寺でも見かけた。典型的な伽藍配置なのだろうが詳しいことは国家機密に属するのでこれ以上は言えません。

あ、もっともっと中国(香港)のお寺について私の脳味噌からこぼれそうな位の広大な知識をひけらかそうと思ったんだけど、大仏さんの開門時間なのでこの辺で終わりにさせてもらいます。

 

天壇から見た大仏さん。この先に入口があり、階段を登って行く。

子供達が遠足に来ていて賑やかだ。

恐らくこの子供達は10年後には「ああ、大仏ね、小学校の遠足で必ず行くんだよあそこ。かったり〜なあ〜」などと言うんだろうなあ。

そんな雰囲気のところなのだ。

早速、階段を登ってみよう。

見た目は凄そうだが案外楽に登れた、といっても、年輩の方や足の悪い方には結構きびしいかも。

  

で、到着。

改めて入口で買ったパンフレットを見てみる。

それによるとこの大仏さんは天壇大佛といい、完成は1989年12日2日。その後周辺整備をして開眼供養したのが1993年12月29日。私が訪れたのがこの数日前だったので境内のいたるところに天壇大佛お誕生日おめでとう的な垂れ幕があった。

大仏さんの大きさだが台座込みで約34メートル。露天の座像仏としては世界一の大きさだということだ。

大体、世界一とか日本一大きいとかいう話になると茶々を入れるのが私の悪い癖で、今回もこのパンフを読んでいて「あ〜出たよ、世界一。いくつあるんだ世界一〜」とか思いながら、ふと考えてみたら私の知る限りこんな大きな座像仏が思い浮かばない。

中国の楽山大佛は椅子に座っている状態なので除外するとしても、こんなに大きな座像仏はないかも知れないですねえ。もしかしたらホントに世界一かも知れません。もし他にあったら御一報下さい。

 顔は龍門石窟の盧遮那仏、衣紋は敦煌石窟の釈迦牟尼像を参考にしているそうです。

 

内部は3層で1階が功徳堂といいお地蔵さんが飾ってあって、2階は仏陀の一生が丸柱に描かれている展覧廰。

そして3階は仏陀の真骨がおさめられている記念堂。

撮禁だったので内部写真はナシ。しかし撮影可だったとしてもあまり写真は撮らなかったかも知れない。

あまりにもありがたくて写真を撮る気が失せるっていうことですよ。ははは。

これら三層は中心のシャフト状の吹き抜けに螺旋階段があり最上階から外に出られるようになっている。

外に出ると蓮華座の直下で大仏さんの顔も一段と近くに見える。

台座周りには左右3体ずつの六天母像。大仏さんの偉大さを讃えてます。

ところで‥

以前、この大仏が登場する「KnockOff]という香港舞台のアメリカ映画があったのだがそのシチュエーションがふるっていた。

CIAの香港秘密基地がこの大仏の中。で、テロリストの暗躍によってこの秘密基地が新型爆弾によって破壊されてしまうのだが、それが緑色の炎とともにここの大仏さんが宙に吹っ飛んで爆発しまうというモノ。いや〜、あのシーンは腹抱えて笑ったね。ツイ・ハーク、大仏ココロがわかってるね。

 


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