化粧地蔵ツアー2/京都府宮津市
若狭化粧地蔵ツアー、次は
京都府宮津市に舞台を移す。

宮津の旧市街の蛭子周辺から住吉、万年辺りを歩く。

第一化粧地蔵発見。

凄く綺麗な塗りだ。輪郭がきっちり黒線で描かれているあたりがミャンマーの仏画を彷佛とさせる。

しかも金と紫の色の組み合わせ方などタダモノとは思えない色彩センス。

 

宮津では以前は子供が描いていたのだが現在は子供が揃わず地蔵盆には大人が彩色しているそうだ。

従って子供の化粧地蔵とはひと味違う塗りの細かいカチっとした作風とおばちゃんセンスが溢れた色使いが特徴だ。

 

やはり街の隅にひっそりと建つ小さな祠。中には子供が塗ったんだか大人が塗ったんだか良く判らない「作品」も。

 凶悪

 何故か夫婦仕立て。

 

側溝の上に橋を渡して地蔵を祀ってある。ストリートガーデニングの一部分と化している。

地元の方の話によると地蔵盆にはこのようなストリート在住のお地蔵さんだけでなく、近くのお寺からお地蔵さんを預かってきてそれに彩色をして玄関先に飾るとの事。

そして地蔵盆が終わるとまた元の寺に返すそうだ。地蔵盆のこの界隈はさぞかしにぎやかな化粧地蔵天国と化すのだろう。

個人の家にあった祠。最近建て替えられたようだ。コールタールがしっかり塗ってあって黒々としている。

中には金塊のようなお地蔵さんが。

このように地蔵が過去の遺物ではなく現在進行形の信仰対象であるところが素晴らしい。

勿論宮津の地蔵も皆綺麗な花が供えられていた。

そろそろ暗くなって参りました。雨も降ってきたので宿泊地の大江に向かいましょう。

 

 

・・・と思って車で大手川沿いを走っていたのだが、その土手にあるわあるわ。次から次へと化粧地蔵が現れる。

1〜200メートルも走ると化粧地蔵があるので車を停めてパチリとやっているので中々先に進めない。

 

しかもこの辺りの化粧地蔵は派手でしかも五輪塔や謎の球体にまで彩色しているので遠目に見ると地蔵よりそっちがメインなのでは、という位目立つのだ。

 

謎の球体石は恐らく五輪塔の一部分だろう。後ろの水色に塗られた傘の下の玉と思われる。

先程も五輪塔の傘から上の部分は見かけたがどういうわけかこの大手川沿いの化粧地蔵には玉を彩色して飾ってあるケースが多い。

このパターンはここ以外では見なかった。

でも何か紙風船みたいだぞ。何で団子とか描いてあるんだ〜。

  

この辺の化粧地蔵は塗り方からして子供が塗ったのだろうか。あ、でも大人だったら可哀想だから断言は避けときます。

一体何時になったら終わるんだろう、と思ってたら突如広くて新しい道になってプツンと断ち切られてしまった。

大江にさしかかった辺りのな〜んにもない真っ暗な山道に突如現れた六地蔵。

写真とってたら通りがかりの車の運転手が「こんなトコで何やってんだ、コイツ」てな感じで物凄く怪訝な顔をしてました・・・

まあ、しかたないですね。
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