藪不動尊/大分県日田市
山あいの道を走っていると「九州一の霊場」という看板が目に飛び込んできた。
ウホ!九州一の霊場ですか。行きますよお〜、行きますとも〜。
その名は藪不動尊。
九州一の霊場の割にはこざっぱりした駐車場に車を停め、霊場を目指す。
むむむ。
これが九州一の霊場ですか・・・
霊場自体は山の中の岩の裂け目にあるようだ。
手前には多くの石像が並んでいて雑多感が漂っている。
(注;この辺の石像は個人が置いたもので藪不動とは一切関係がないそうです)
階段を登り霊場を目指す。
この時点で行き交う参拝客はゼロ。「九州一の霊場」のうたい文句に上がりっぱなしの俺ボルテージも徐々に下降気味・・・
何とも押しつぶされそうな巨石の隙間に霊場はある。
おお、何とも神秘的な雰囲気ではないか!などと淡い期待をしてみたりする。
岩の裂け目に入ってみると女性の方が一生懸命拝んでました。
不動尊を祀る祠の周辺には不動サマやお地蔵さんの石像が並んでいる。
古いモノが少なかったのが少し気になる。
もしかして「目指せ!九州一の霊場!」なのかもしれない。
不動ペイント王国の九州なので勿論不動サマのペイントには余念がない。
上の画像を見ていただくとペイント行為がいかに不動明王に特化しているかがお分かりいただけると思う。
洞内には様々な不動サマがおわす。
中には十万億土の彼方に行って帰って来たかのような素敵すぎる不動サマも。
不動明王のトレードマークの忿怒相すら忘却の彼方。
今回の九州行ではやたら不動明王を見たがこの不動サマが一番印象的でした。
こちらの不動さんは某アイドルに似ているように思えるんだけど、不動サマよりもファンの人達の「教令輪身」が恐いから黙っときます・・・
洞窟自体は入ったらすぐ出口、といった感じのあっけないものだった。
この洞窟、実は本尊の裏にある秘密の扉の先には秘密の洞窟が1キロ位あって、中にびっしり不動サマが彫ってあって、それで一番奥に巨大な不動サマがいて、最後に10メートル位の不動サマの顔の口から中に入ると、そこは不動ファイヤー回転迦楼羅焔万華鏡が渦巻く異空間が!!!
・・・な〜んて事もなく、結局「九州一の霊場」の真相はナゾのままでした。
先には奥の院もあるようだが、何となく先が知れてしまったような気がして行きませんでした。
ああ、でも奥の院にこそもしかして秘密の洞窟が1キロ位あって、中にびっしり不動サマが・・・
2006.4.
珍寺大道場 HOME