津軽化粧地蔵巡り/青森県稲垣村など

青森県津軽地方。

この地方には様々な民間信仰が今も息づく。

その中で路傍のお地蔵さんに注目してみようと思う。

村境や墓地などにあるお地蔵さんのほとんどが祠の中に納まり、化粧を施され着物を身にまとっている。

そのビジュアルは津軽を訪れた者に強烈なインパクトを与えてくれる。

ある意味、ねぷた祭やリンゴよりも古く深く津軽という地方の歴史や風土を雄弁に物語っている証人のようにも思える。

青森に行く度に路傍の地蔵が気になっていたのだが、今回化粧地蔵をある程度まとめて見る機会を得たので津軽化粧地蔵巡りと銘打って紹介したいと思う。

化粧地蔵といえば京都や若狭近辺の化粧地蔵が思い起こされる。津軽の化粧地蔵も北前船が運んで来た京文化のひとつと考えられるが、京都や若狭で見られるようなビビッドな色彩ではなく、白塗りメイクが中心となっている。

この化粧地蔵は津軽全域に見られるようだが、稲垣村には特に多く見られるという。人口5000人の村にある地蔵の数は2000体。

 2.5人に1体の割合で地蔵を保有する地蔵大国。そんな稲垣村の化粧地蔵を中心に紹介していきたいと思います。

 

稲垣村その1

稲垣村その2

稲垣村以外の地域

 


2004.6.

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