というわけでお次の珍寺修行の場はパヤオである。
チェンマイから車で東へ2時間程の小さな街だ。
街は湖の畔にあり、のんびりするには良い街だと思う。のんびりするには、ね。
そんなパヤオの街の郊外にワットアナラーヨがある。
地図などの英語表記ではWatAnalayoとWatAnanlayoの両方があったが、タイの人達は「わっあ~なら~よ~」と言っていたみたいなので「ワットアナラーヨ」と表記させてもらいます。違ってたらゴメンね。
寺は山の中にあり、やや鬱蒼とした森に囲まれた隠れ里のような場所であった。
城門のようなゴツい門。左右に無理な姿勢で門番が立っていますね。
門を内側から見たところ。
人里離れたひっそりとしたロケーションだが、参拝客は次から次へとやってくる。意外と人気の寺だ。
門を潜ると最初に現れるのは大きな円形の石。
ここには十二支が彫られていて、自分の干支に賽銭を置いていくのだが、その際コインを立てて置いていく人が多い。
このコイン立ては他の寺でも何回か見たことがあるのでタイではポピュラーなのだろう。
私も挑戦してみたが、石のレリーフは見た目よりフラットな場所が少なく難儀した。
しかも賽銭の定番である1バーツ硬貨やさらに安い50サタン硬貨よりも高額硬貨である10バーツ硬貨の方が厚みがあって立てやすいところがミソだ。
チビッコも何とか1バーツ硬貨を立てて、仏の御加護を安く得ようと必死です。
ナーガに導かれるまま階段を進んでいくと前方に何か見えてきた。
むむむ。やけににぎやかな噴水が。
子供がいっぱいの噴水じゃないか。
遠目に見ると大理石っぽいし(実際はコンクリ)人がうじゃうじゃいるので何となくイタリアの噴水っぽかったりもするが、近寄ってみればめっちゃタイの子供でした。
チビッコたち、魚獲りに余念がありません。
フルチン君やロナウド坊や。
コンクリ像独特のポンチ感にあふれ、なおかつ造形的にもよく出来ていると思う。
ところで何でお寺のど真ん中に子供なんだろう?
良くわかんなかったけど凄く印象的でした。
噴水の右にはナーガを背負った中型大仏(日本語、変ですか?)。
奥にはモダンなカタチのチェディが。
先程の噴水といい、このチェディといい何となくタイっぽくない雰囲気がある。
目隠しされてこのチェディの前に連れてこられたらどこの国か判らないと思う。
チェディの周りをうろついていると林の向こうに白い大きなモノがあるのが見えた。
近づいてみると木々の間から大仏が見えた。
うは~。デカイ。
高さは10メートル以上。頭の天辺のトンガリを除けば鎌倉大仏クラスと見た。
木の間からいきなり現れるので突然感は満点。
手前には竹ひごにお札を挟んだモノが供えられていた。
挟まれているのは札では一番安い20バーツ紙幣。
上のほうには100バーツ紙幣もちらほら。
お札タワーを供えられて何かすごく景気が良さそうな大仏さんだ。
大仏さんの近くにあったウサギさん。
発泡スチロールで作ってあったのでお腹が焦げて溶けちゃってました。
火元には気をつけてくださいね。
大仏や変な池があってキテレツな印象を持ちがちだが、全体的には森の中の静かな瞑想場、といった雰囲気だった。
その他、境内には様々な彫刻物が。
お腹の溶けたウサギさん以外は比較的精密な彫刻が多く、見ごたえがあった。
境内の一番奥にあった裏門。
これもチーク材の見事な彫刻であった。
チェディの足元のタイル。
何故か甲殻モノに興味津々な御様子で。
いよいよファイナルステージへ!