世界有数のお金持ち国台湾。物価は高く、日本のアイドル、マンガ文化の輸入に熱心なこの国は我が国に非常に酷似している(勿論日本より優れている点も多数あり)。スクーターの気の違ったような飛ばし方と歩道のガタガタ具合以外に違うトコなどありゃしない、しかし両国の間でもっとも違う点はちと強引ながら「寺である」と言い切ってしまおう。

台湾の寺について概要を述べておく。彼の国の寺は勿論こってこての道教仏教混合スタイル。当然わびさびテイストなどとは無縁の激カラフルワールド、アジアンバロックの渦だ。金ピカ仏像なんて標準装備、ちょっと大きな寺にいけば象さんや虎さんの等身大像も珍しくは無い。町中にFRPの仏像工場などもあり5メートル位の仏像が蒋介石の像と共にごろごろ転がっているという嬉しい光景にもしばしば出会ったりする。

そんな国(あ、国じゃないんだっけか?)、台湾は巨大人型建造物好きの私にとっても、もうプロミストランド状態の大仏、大観音天国なのであーる。

と、いうわけで

 

  台湾の大仏事情を説明しておくと大仏、大観音がつくられた時期は1960年代以降。日本の大観音ベビーブームが台湾に飛び火したものと考えていいかと思う。

大きさは36メートルを頭に20〜30メートル台のコンクリート造が中心(勿論10メートル台の立像も沢山あるが、台湾の寺の場合その辺になるといっぱいありすぎてもう大仏とはいえなくなってくる)と、100メートル級の大観音、大仏を数本揃える日本大仏界に比べるとちと寂しい感もあるが、そこは持ち前のこてこて魂で数10メートルの差をきっちり埋めてくれているところが何とも頼もしい。

以下、その内の私が訪れた幾つかの大仏、大観音を紹介しよう。

 


極楽寺大観音/基隆

宝覚寺大仏/台中

慈明寺大観音/台中

万仏寺大仏/台中、霧峰

八卦山大仏/彰化

南天宮/彰化


追記

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