PLの塔/大阪府富田林市
南河内の富田林は江戸時代の民家、商家が往時のままの姿を留めている街並みの美しいところである。
そんな富田林の街には江戸時代のロマンを求めてたくさんの観光客がやって来るのだが、そんな人達を少し嫌な気持ちにさせてくれるスポットを紹介しよう。
その名は「PL平和の塔」といって写真を見ていただくと、よ〜くわかるように、ムチャムチャな塔で、PLの二代目の教祖さんが平和を祈りつつ、粘土こね繰ってつくった1E位の彫刻作品を130Eという大きさに仕上げてしまったというオソロシイものなのだ。
この塔はやっぱり見とかなきゃ、と思い富田林に向かったが、胸中は穏やかではなかった。
中に入ったら最後、入信勧誘攻撃の連続パンチが飛んでくるのではなかろうか、などと勝手に想像してしまっていたのだ。しかし、実際にそこに行ってみると実にあっさりとした扱いを受け、かえってガッカリした位だった。
内部も実にシンプル。というよりは何もない。
あの外観からして内部もすっごいのかと想像していたのだが、ガランとしたただの展望台とPL教の簡単なパネル展示くらいだった。
教祖様が外側しか作らなかったから、まわりの皆様は内部をどうしたらよいのか解らなくなってしまったのだろうか。PLといえば、桑田と清原しか思い浮かばない私のような不信心者のためにやっぱキヨマー人形くらい売ってて欲しかったよ。
1997.3.
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