ブギスの仏具屋街
Bugis
オーチャードロードやシティホールといった「清潔なシンガポール」とはまた違った雑多なアジアらしい顔を見せてくれる街の一画に観音堂KwanImTongHoodCheがある。
一方、広い通りを渡ったローチョーセンターという団地の一階だけがお店になっている、まかり間違ってもショッピングセンターとは言い切れない、雑多な商店街のようなところの一画がまんま仏具屋街になっていて店の数が多いだけに、そっちの方が品揃え的には「超級」だったような気がする。
以前、香港編でも触れたが、中国の華南地方では亡くなった人があの世で困らないように紙で作った様々な生活用品を燃やしてあの世に届けるというシステムが完備しているのだ。
つまりこの車を燃やしてあの世にデリバリーすれば、生前はチャリしか乗ってなかったお爺ちゃんもあの世では紫のベンツのオーナーになれる、と言う訳。
供え物の種類は実に豊富で、しかも妙なリアリティーがある。腕時計、髭剃り、シャンプーといった男の身だしなみセットから、雀牌、トランプ、一軒屋といった男のロマンセットまで。ちなみにシンガポールでは人口の90パーセントが団地住まいで、一戸建住宅は夢のまた夢らしい(タクシーの運転手談)。あの世くらいは一軒屋で生活したいものですな〜。
素敵なシャツ。でも紙で出来ているから着られないよ。
勿論、21世紀を迎えた現在だから当然携帯電話、パソコンも標準装備だ。
次のスポットへGO!
馬来半島珍寺伝説
珍寺大道場 HOME