極楽寺その1
KekLokSiTemple;Penang
極楽寺。
100年以上の歴史を誇る、ペナン島はおろかマレーシア最大の仏教寺院として有名な寺だ。
マレーシアというところは様々な民族がいるので後に紹介するがタイ式寺院やビルマ式寺院、中国式寺院など、それぞれの出身国のスタイルの寺は多くあるがマレー式仏教寺院というスタイルは確立されていないようだ。
ま、ムスリムのお国柄ですから。
で、ペナン島最高峰のペナンヒルの麓のアイルイタムAirHitamいう中国系の人が多く住む街がある。
そんな街を見下ろすように大観音が建っている。極楽寺御自慢の大観音様である。
街中から看板に従って歩き出すと、極楽寺がある丘の麓の入口に付く。
そこから寺までは結構な距離があるが、狭いアーケードにはず〜っと土産物屋やTシャツ屋が並んでいる。さっすがマレーシア最大の寺である。
しかし、土産物屋の売り子の勢いに反して道は狭く、段々うらぶれた雰囲気になってくる。
アーケードの終わりの方は薄暗くて、大丈夫かココ、てな雰囲気になる。
極楽寺の看板も落書きだらけで、かなり荒れた雰囲気が濃厚に漂ってくる。極楽寺どころか地獄行きみたいです。
アーケードを抜けると丸い池がある。で、池にはこれでもかというくらい亀が沢山泳いでいた。
池の中央にお堂が建っていて、そこから亀のエサと称して売られているその辺で摘んできた雑草のような草を買い投げてみるとうりゃうりゃうりゃ〜っと亀が集まって来た。ひええぇぇ〜ホラーだああぁぁ〜。鯉が沢山集まってくるのはよく見るが、亀のスローながらも食う気満々のガチンコのせめぎあいも鯉のお口パクパク責めに匹敵するほど気色悪い。
中国系のお嬢さんも一心不乱にエサを投げてました。
で、そんなこんなでやっと極楽寺に到着する。今までのうらぶれた雰囲気を一蹴するほどの原色のせめぎ合い。何なんだこの落差。
傾斜地にある境内はいくつかのレベルにわかれいる。まず一番最初のレベル。ここはあまり広くなくちょっとした公園のような感じ。
ま、いってみればプロローグ広場みたいなところとご了承いただければ結構かと。
広場の中央には10メートル程の七寶塔が蓮型の池の中央に建っている。
七寶塔の窓全てに小さな仏像がいるのは当たり前として池の縁にもびっしりとミニ仏が並んでいた。
すでにこの寺のサービス過剰精神が見え隠れ。
東屋の下には3メートル程のお釈迦様が。光背がファイヤーになっていて不動明王みたいでカッコいいぞ。
回廊に佇んでいる哲学的な表情をしたおじさん。何かを会得したような態度で物乞いをしてました。
で、回廊を歩いていき、階段を登る。振り返れば有名な萬佛寳塔が見える。詳しくは後程ということで。
萬佛寳塔の左に見える赤瓦の屋根が五方佛殿、これもまた後述する。今は位置関係だけをチェックされたし。
ちなみに萬佛寳塔の下の崖の部分には巨大な字が幾つか刻まれている。
これは中国系のお寺ではよく見るアイテムで、ここでは「福壽」とか「無量壽佛」とか彫られていた。しかも赤ペイント入りで。
なんだか暴走族の落書きみたいなノリだが、横に説明のつもりなのか英語でも彫られていた。しかも赤ペイント入りで。多民族国家ですなあ。
階段を登りきるとそこにはブッダ人々に尊敬されるの図がレリーフされた壁。なかなか良く出来てます。で、丸い入口から中に入ると・・・
仏様がズラズラズラ〜っと並んでました。その仏行列はさらに無量壽塔という建物の1階の外壁にまで連なってました。
無量壽塔の中に入ってみる。中央には円形の池の中にタイの仏像が座っている。
で、周辺を見るとそこにも仏行列が。この建物周辺、全部仏行列に侵食されているぞ。
2階にも仏行列の一味がいた。一体いくつあるんだろう。もしかしてこれから先、出口までず〜っと仏行列が続いているのでは・・・
それはそれでチョット嬉しいかも。
ちなみにここの屋上には東屋があり、何かがありそうだったが階段が閉鎖されていて登れなかった。
無量壽塔を出ると次は天王殿。
この周辺には幾つかの堂宇が重層的に密集しており、プチ軍艦島化している。迷路のようだ。
懸念されていた仏行列の「ありがたみ過剰攻撃」は何とかはおさまったようだ・・・
中には金ぴかの弥勒菩薩を中心に左右に四天王が配置されていた。
で、その足元の邪鬼がかなりイイ味出してました。
天王殿を出ると、「大観音こちら」的な看板がある。おおお、いよいよ大観音と御対面かあ〜、と喜び勇んでその看板の矢印に盲従。
するとそこにはな〜んと超小型ケーブルカーがあったのだ。
・・・と、ここまでが極楽寺の無料部分。ここから先はケーブルカーの料金やら入場料が必要な有料部分になる。
というわけで続きは極楽寺その2にて。あ、サイト閲覧はもちろん無料ですよ〜。
極楽寺その2
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