久米寺練供養/奈良県橿原市
久米仙人で有名な久米寺のもう一つの名物は毎年5月に行なわれる練供養というお祭りである。
当HPではなるべく行事ものは掲載しないようにしているのだが、今回は特別に、という事でお願いしたい。
あまりにも面白かったっつーことよ。
練供養とは端的にいえば二十五菩薩の格好をした人達が練り歩く祭である。
ここの久米寺の他にも大阪市平野区の大念仏寺や最近、色々と騒ぎがあった東京都世田谷区の九品寺などの練供養が有名だ。
さして広くない本堂前には人が結構集まっているが、皆近所のおじちゃんおばちゃん風。「孫が稚児さんをやるんで見に来ました〜」てな感じのローカルな雰囲気の中で練供養ははじまった。
本堂と庫裏(信徒会館?)の間に50メートル程の舞台通路を設けてある。
そこを坊さんや稚児さんに続いて菩薩サマに変身した人達がゆ〜〜〜っくりと歩いて来る。
その様はまるで本物の仏像が歩いているかのようだ。
おおおお、来ました、来ましたぞよ〜
面、衣装、光背まで装着したコスプレ菩薩の御一行様は前が見えないため、一体一体誘導係の人達が手を引く。
その様子が甘えん坊さんみたいで微笑ましい。
面の付け方が上手く行かないらしく、皆、顔が微妙〜にずれていて、
本人は真直ぐ前を向いているつもりなんだろうけど、何かずーっと上を向きっぱなしだったりして
それはそれで楽しい。
・・・関係ないが、ここの菩薩の面、皆、私の幼少の頃の友達ホシノ君に凄く似ている。
先頭のホシノ君は小さな座像を手に持って踊りながら進んでくる。
詳しい事は判らないが、毎年順番で色んな菩薩サマが先頭の舞いを務めるようである。
意外と激しい動きのホシノ君
ママ〜、今日のお夕食はハンバーグにしてねえ
あ、くるよ師匠!
中には、家族にカメラを向けられVサインを送る菩薩も・・・
もう、夢のような光景である。
ワタシ、一発で練供養ファンになってしまいました。
・・・てなわけで動く仏像を堪能させてもらったついでにお寺にリクエスト。
電動の練供養菩薩人形をつくって本堂でいつもぐるぐる廻ってる回転寿司式練供養っていうのはどうでしょう?
あ、ダメ?失礼しましたあ〜
2001.5.
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