古井の天狗山/岐阜県美濃加茂市

美濃加茂市に日本一の大天狗があると聞き、出かけてみた。

大天狗は小高い山の上にある荒薙教という神社の境内にあるという。

この荒薙教、立教100年程の比較的新しい神社で特に天狗を大神の使いとして祀っているという。

夕方のだいぶ日も傾いて来た時刻なれど駐車場には結構車が停まっている。時期的に七五三の参詣客もいるようだったが、それ以外の客も結構来ている。

正直いってこんなに流行っているとは思わなかったので面喰らった。

で、大天狗はその駐車場の一画にいた。

手前にあるのはプレハブ小屋である。この天狗像の大きさが判る。

・・・というのはウソで実際はこんな感じ。台座込みで12メートルです。

勿論中に入ったりとか上に登ったりとか鼻の穴から外を眺めたりとかそういう楽しい事は出来ないが確かに大きい。

表情が眼をむいた表情がカッコ良いかも。

 

足下には何故か布袋様なぞが置かれていた。

本殿は駐車場を挟んで大天狗の反対側にある。そして境内には摩訶不思議な天狗の石像が色々あって訪れる人を楽しませてくれる。

まさに天狗マニアのサンクチュアリ。

 

それにしても天狗というのは色んなバリエーションがあるものだ。

天狗といえば長い鼻というイメージがあるが鼻の長くない天狗もいる。天狗像の共通したイメージとしてはもしかしたらヒゲなのかもしれない。などと思い、天狗のヘア−スタイルを良く見てみるとロン毛後ろ縛り系が標準装備のようだ。良く見かけますよね、作務衣とか来たロン毛のおっさん、うるさい系のラーメン屋の厨房とかで。で、サライ大好きッて感じで。

もしかしたらミッキーカーチスあたりも天狗なのかも知れない。

  

で、神殿。

正面は白ヒゲの生えた天狗の面でびっしり埋め尽くされている。

 

内部の正面には木彫りの天狗像。ここの天狗さんも立派なヒゲとロン毛。年輩のロン毛後ろ縛りといえば志村けんを例に出すまでもなく額がチョットさびしんぼう。

そしてここにも天狗の面がびっしりと。天狗だらけで相当強烈なインパクトがあった。

何故か水子コーナーも。

 

それにしてもコレだけ妙な天狗パラダイスなのに結構参拝客が来ておりしかも普通〜にお参りとかしているのはどういうことか?

地元の人達にしてみたら単なる近所の神社なのだろうか。いや、願いがよく叶ったりするのかもしれない。境内の大天狗やその他の天狗の石像などはあまり目に入らないのだろうか。

もしかしたら全員天狗マニアだったのかもしれない(妄想)。


2002.11.

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