小豆島の洞窟寺院巡り
山之観音
小豆島で洞窟寺院を見て見て見まくって見倒す!
…との初志はどこへやら。
午前中なのに早くも疲れてきちゃった…。
ここで男らしく堂々と言い訳をさせていただく。
そもそもこの小豆島に来るまでに寿命が縮むんじゃないかと思えるほどのハードなタスクをこなしてきたのだよ。
積雪のため高速道路を降りて凄い山道の一般道を徐行して大幅に遅延して乗客の怒号でほぼ眠れなかった深夜バスに始まり、全ての乗り換えを猛ダッシュでこなさなければならない鬼スケジュール。
おまけに2日連続でほぼオール呑み(これは楽しかったからいいんですけど)。
この日も夜明け前にフェリーに乗って、すでにいくつかの洞窟寺院へ登ったり降りたり歩いたり走ったり。
しかも摂取したカロリーはオリーブコーラだけ。ええ、不味かったですとも!
そんな寝不足、体力不足、カロリー不足の瀕死の状態でたどり着いたのが、ここ山之観音だったのだ。
てなわけで疲労がピークに達していたゆえここの写真はかなりいい加減な事を最初にお詫びしちゃっておきます。
いきなりで恐縮だが外観の写真を撮ってないのだ。
ね。かなり不調でしょ。
このお寺は入り口こそ外にあるのだが、本堂までの通路が洞窟になっているのだ。
玄関開けたらいきなり地下通路が待ち受けている。だって洞窟寺院だもの。
壁面には大量の陶器の像が。
暗くて良く見えなかったのだが、コレってひょっとして子安観音の像では?
進むにつれて段々暗くなっていくよ。
その先にうっすら灯りが見えてきた。
赤い繊毛の上に紙がガムテープで貼られている。
これはお砂踏みだ。
お砂踏みとは四国八十八ヶ所の各札所の砂を貰って来て、それを踏むことで四国八十八ヶ所を巡ったのと同じ功徳がある、というもの。
つまり紙の下には札所の砂が入っているのだろう。
あまり美的センスは感じられないが、そこがまた前のめりっぽくていいですね。
白い紙は階段の一段一段にまで貼られている。
小豆島にある寺を巡ることで四国遍路を追体験するのが島遍路なのに、その中でさらにお砂踏みをするってなんだか不思議な感じだなあ。
写し霊場の八十八ヶ所の中のひとつにさらに八十八ヶ所が内包されているわけで、何だか無限の入れ子構造みたいで訳が判らなくなってくるぞ。
実は写し霊場の中にミニ霊場やお砂踏みを設置しているところは結構多い。
それだけ四国遍路への憧れが強いのだろう。
↑最早何のために撮ったのかよく判らない写真ばかり。
小嶋、疲れてるんだな、と思っていただければそれでいいです。はい。
そんなヘロヘロの状態だったが、この大量の水子地蔵にはテンション↑↑↑。
山肌を埋め尽くす大量の水子地蔵は意思を持ったひとつの生物のようですらあった。
こうして引いて見ると、山肌を覆う植物のようでもある。
さして人口も多くないこの島においてこの水子地蔵の数は尋常ではない。
島外からも参拝客が多く訪れ、水子地蔵を奉納していく、ということなのだろうか。
先ほどの小豆島大観音といい、ここの水子地蔵といい、小豆島には我々が計り知ることの出来ない信仰のポテンシャルが隠されていると見たぞ。