新世界から一心寺に行く場合、裏手からのアプローチとなる。
お寺の脇を通り壁に開いた丸穴から何やら金属製の立体トラスが見える。
で、正面。お寺とは思えない建造物である。
これは何とか博覧会の入場ゲートですか?みたいなモノはぬあ〜んと山門だったのだ。
両脇にいる2体の彫像は仁王様ということになろう。
こちらが吽形。扉には怪しいレリーフが。
で、こちらが阿形。足まではみ出して中々の迫力である。
私はいつもこーゆー彫像を見るとど〜しても股間が気になってしまうのだが、そこは御覧の通り微妙〜な処理が施されていて少しホッとする。(汗)
この際だからひとこと言わせていただきたいのだが地方とかの駅前広場にある彫刻とかで局部丸出しの人物像ってな〜んか気恥ずかしくて凝視出来ないんで、なんとかなりませんかねえ〜。
・・・閑話休題。聞くところに拠るとここの住職さんが建築好きで、こんな山門になってしまったそうな。
その他境内にはシアターなどもあるそうです。凄いね。
・・・で、門を潜って境内。
派手な四角い相輪だけが異常に大きい六角の念仏堂。内部は祈祷の受付所になっている。
このお寺、大阪では比較的有名な寺らしく受付所には長蛇の列が出来ていた。
受付の貼紙に「納骨」なる項目がある。
今流行りのコインロッカー式墓地の受付かと思ったがやけに値段がリーズナブル。
一体どういう事かと思ったが答えは納骨堂のなかにあった。
納骨堂は本堂左にあり、様々な建物がある境内の中でも特ににぎわっていた。
で、内部。
なんの変哲も無い仏像かと思ったら、何とコレ、お骨を固めてつくった仏様なのだそうだ。
中央の白い仏さんはもちろんの事、右のも左後のも全部骨仏なのだそうだ。
明治の初めから10年に1体つくられ続けているそうだが、戦前のものは戦火で消失してしまったので現在は5体が堂内に安置されている。
流石に年期を経た骨仏は線香の煙に燻されて渋い光沢を放っている。もはや原材料が何なのか説明されなければ分からない位のテクスチャーである。
隣で拝んでいた年配の親子があの右側のが婆さんだ、とかいって拝んでいる。
あ〜、これがこの親子にとっての墓参りなのか〜などと思い、不思議な気持ちになりました。
ちなみにさして広くない境内のあちこちには全身から新世界のオーラを発散しまくっているおっさんらがたむろってました。
境内の「用の無い方の立ち居を禁じます」という貼紙が印象的だった。
たしかに立ち居としか表現できないわなあ。アレ。