札幌郊外にある素敵すぎる不動様!
見えてきた瞬間、へたり込みそうになった。
どうですか?この素敵な御姿!
ここは浄苑寺という宗教法人が所有する富丘浄苑という納骨堂だ。
不動様の手前にはなにやら凄い納骨堂の建設予定図が。
平成25年着工となっているが、後日該当地域を確認してみたがそれらしき施設や工事個所は確認できなかった。
で、不動様である。
コンクリ製で高さは像高で6〜7mといったところか。
波切不動明王という事になっている。
昭和37年にここの前身の真妙寺の初代の住職が独力で建立したという。
これほど強烈なルックスの不動明王はそうそうないだろう。
埼玉の
空滝不動尊に匹敵する、いやそれ以上に強烈なコンクリ不動像だ。
全体の造形もディテールの表現も一言でいってマンガチックだ。
勿論このサイトにおいては
かなり上級の誉め言葉であることは読者諸氏もご理解いただけてますよね?
しかもどおくまん先生とか青木雄二先生といった系統のマンガね。
只今絶賛誉めちぎってますからねー!
ファイヤーパターンなんてまるで根本敬先生の描くアレみたいだし…。
何だかうっとりしてきちゃいますよ。
不動様だけでも強烈なのに脇侍の制多迦童子なんて目玉が半分飛び出しちゃってますから。
そして矜羯羅童子は鼻毛が飛び出しちゃってます。わざわざ描き足さなくてもいいのに…。
仏像という概念が根底から覆されるような痛快さがこの不動様にはある。
仏像だからかっこよく造らなきゃとか、仏像だから癒されなきゃとか、仏像だから願いを叶えなきゃとかそういう
仏像を作る側、拝む側が勝手に作り上げた集団幻想を見事にぶち壊してくれる傑作だ。
神仏はただそこに居ればいいのだ。それがカッコ良ろうが悪かろうがそんなことは別の問題なんです。
…ということをこの不動様は身をもって示しているに違いない!…と思います、多分…。
足元にはお地蔵さんや石碑のようなものが並んでいる。
後ろに回ると躯体の部分が一部剥落していて少し心配だ。
すがすがしいまでにアナーキーな不動明王だった。
自由な解釈の不動様が生み出されるのは北の大地のおおらかさ、と勝手に理解させていただきますよ…。