大国寺/鹿児島県枕崎市


鹿児島は枕崎にパラダイスのようなお寺がある。

寺の名前は国見山大国寺。真言宗のお寺である。

 

ロケーションは茶畑が広がる国見山の中腹。開聞岳や奇岩・立神岩が見渡せる風光明美なところだ。

ちなみにお寺のすぐ隣にある茶畑で日本一のお茶が栽培されたそうな。

さて、このような人里からやや離れた山中を登っていくと突然カラフルな観音様が現れる。

 凄い!凄すぎる!

その瀬川瑛子独自の造型センス、独自の色彩感覚に痺れる。

さらに境内に入る。建物の上にはこんなお方がおわす。

 弘法大師である。

もう夢ではないかと思う程のイカしたコンクリ仏である。

これだけではない。境内を見渡すとあるわあるわ。オリジナリティーあふれまくる素晴らしい仏像の群れ。

  

 

 特に目を惹いたのがこちら。何とも言い難い魅力がある。

 

 階段の上には凄い門が。巻き付いた龍と寝釈迦像。

 で、横を見ればこんな感じ。

 このお方の抱いている子供のデフォルメ具合と云ったら、もう。

 

階段を登り門をくぐると最初に目についた瀬川瑛子似の観音様の裏手になる。

そこにも様々なパラダイス系の仏像が点在している。

 

この時点で完全にメロメロになっている私。

仏像だけでなく壁面や天井に描かれた平面作品の味わいも見逃せない。

 

 もう、この辺、完全にの世界ッすよ。

聞けばこの素晴らしすぎる作品群はすべて住職の手によるものだという。

開山は昭和42年という比較的新しい寺なれどこの住職によって100躰以上の仏像があるそうだ。

その住職の創作活動の真骨頂本堂に入る。

・・・色彩が炸裂している。

 

 

そして本尊。天井と壁の絵も凄い。

  

 不動妙王なのだろうか。独創にして独走。

 住職が1日で描いたと云う千手観音図。


最早、このお寺全体が住職の脳内世界を表現する一個の作品と化している感がある。

たった一人の独創的な創作行為が広がる夢のような寺。

私にとってはプロミストランドともいえる、素晴らしい寺であった。

これからもこの創作活動が続く事を大いに期待したい。


2001.7.
国見山大国寺のホームページはこちら

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