2003年珍寺レポートはベトナムからお届けする。
ベトナムと言えば御存じ社会主義のお国。
しかし市場経済導入からはや10年。旅行者として接するベトナムには社会主義の「し」の字も見当たらない。
強いて言えば町中でみかけるスローガンの看板や細かいところにいちいち外国人料金がある程度。
あ、そういえばアメリカ系のチェーン店もあまりなかったけど、ま、べつにどうでもいいです。
狂ったようにクラクションを鳴らしながら爆走するバイクの大洪水。
香港やバンコク程近代的ではなくミャンマーやラオスよりは楽に旅行出来る。超大雑把にいえばそんな感じの国です。
そんなこんなで
さて、寺である。
この国は古くから中国文化の影響下にあり、インドシナ半島では珍しく大乗仏教が広く信仰されている。
バリバリの共産主義時代には宗教活動自体がかなり制限されていたようだが、現在、政府の影響が薄いとされる南部では様々な宗教が百花繚乱状態で、もう、花開きっぱなしなのだ。南部の寺はほとんどがここ数十年内につくられたものばかりで北部にくらべると歴史は浅いが寺の数、信者、共に北部に比べて遥かに多い。
一応ベトナム全土の8割程度が仏教徒らしい。しかしモチロン道教やその他の宗教も同時に信仰したりしているので正確な数は定かではないが。
そんな南部ベトナムの仏教事情だが、特にメコンデルタと呼ばれるメコン川の河口周辺には仏教キリスト教イスラム教などを合体させたハイブリッド合体宗教が幾つか存在し、壮大な宗教の合成実験場と化している感がある。
南北ベトナム統一とかそういうレベルを遥かに超えて世界中の東西南北をグチャグチャに混ぜ合わせた様式がベトナム宗教界では展開されている。
明らかに私の嗜好する方向に向かっていると言わざるを得ない。ウッシッシ・・・
ベトナムブームとドイモイ政策で空前の建設ラッシュとなった南部ベトナム。
その勢いを受けて強力に設備投資される奇妙な寺の数々を覗いてみましょうか。
第一幕
タイニン激闘編
ToaThanhCaoDai/カオダイ教寺院
第二幕
ブンタウ死闘編
TuongThanhGioc/大キリスト像
NietBanTinhXa/涅槃寺
ThichCaPhatDai/釈迦仏台
第三幕
ミト−激突編
DaoDua/ダオズア(ヤシ教団)
ChuaVinhTrang/永長寺
第四幕
チャウドック炸裂編
ChuaTayAn/西安寺
MieuBaChuaXu,LangThoaiNgocHau/バーチュアスー廟、トァイゴクハウ陵
PhuocDienTu/福田寺
第五幕
サイゴン決戦編
ChuaAnQuang/印光寺
VietNamQuocTu/越南国寺
ChuaGiacLam/覚林寺
ChuaPhatBao/佛寶寺
ChuaVinhNghiem/永巌寺
ChuaDaiGiac/大覚寺
ChuaPhapHoa/法華寺
ChuaQuanTheAm/観音寺
PhuocHaiTu/玉皇上帝寺
DuLichVanHoaSuoiTien/ソイテンパーク
カーテンコール
2003.1.
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