WeherehenaTemple〜地上の巻〜/Matara



スリランカの大仏キング、WeherehenaTempleの大仏さん。
大仏に到る地下参道が面白すぎてすっかり時間をくってしまった。


楽しい地下の参拝道に続いていよいよ地上での大仏遊びへと向かう。

先程の地下参拝道のどん詰まりから左に曲がり階段を上ると…



いつの間にか大仏背後の覆屋の1階に出てました。

頭上にあるエビラみたいなのは大仏さんの蓮華座部分と衣のヒダヒダ部分。つまり大仏さんのお尻のあたりにいる事になる。

階段を上るとすかさず「大仏→」(たぶん)という看板があるのでそれに従っていくと大仏の真後ろの部分に出る。

    

この建物は左右対称になっており、階段もハの字型に左右ふたつ付いている。

    

1階はやや階高が高く、階段を数段上ったところ、丁度ハの字の下の部分になぞの扉が。
位置的には大仏さんの胎内にあたる部分だが残念ながら扉には鍵がかかっていた。

この扉の奥が大仏さんの中枢部であることは容易に想像がつくのだが、中は果たしてどうなっているのか結局わからずじまいであった…もしかして操縦席があったりしたのだろうか…

さらに階段を上り2階へ。



もちろんこの覆屋にも人生の喜怒哀楽がみっっっっっちり描き込まれている。
中にはこんなワイルドな御仁が。



これだけ描き込んであると段々感覚が麻痺してきてしまう。
壁に絵があって当たり前、のように感じてしまう程のイラストまみれ。

最早こうなってくると大仏さんの体にイラストがない事が不思議に思えてくるから恐ろしい…


    

あまりにもヘビーな人生劇場初デートと思しき若いカップルが上っていく。
皆さん、応援の拍手をよろしくお願いいたします!負けるなよ〜。


さらに上の階に出ると今度は階段が左右の隅に付いている。



何となく明るくなったなあ〜と思ったらテラスがあった。
のでテラスに出てみると…



おおおお〜、大迫力の大仏さんサイドショットである。

普段大仏さんといえば下から見上げるが相場だが、こちらは覆屋の特徴を生かして、横から至近距離で見る事が出来るのだ。
この辺、本邦のかご大仏飛騨大観音みたいすね。

ちなみにこの大仏さんが出来たのが20世紀初頭、覆屋が出来たのは1960年頃だという。
↓コレは覆屋がない頃の写真(地下に飾ってありました)。



先にコレだけの大きさの大仏があって、後から大仏を覆いこむように建物を建てるというのはかなり大変な作業だったのではなかろうか。頭上の屋根なんてどうやって架けたんだろう。


    

もひとつ上の階に行く。
大仏さんの背中と建物はピッタリ密着しているのがわかる。

身を乗り出せば夢の大仏さん二の腕ペチペチも可、だがチョット命懸けなので遠慮させていただきました。




階段はこんな感じ。
建築基準法を持ち出すまでもなく、床、薄っすう〜!

で、最上階。大仏さんの肩口まで迫る事が出来る。
近くで見ると恐ろしいほどの大きさだ。大仏間近見システムならではのビューである。それにしても耳長いっすね。

ここにも激動の人生劇場を抜け出してきたカップルが。
カップルと大仏さんの視線の先にはジャングルが広がるばかり。


    


さらに階段を上れば、そこは屋上。
裸足なので焼けた床面の熱いこと熱いこと。




ほぼ大仏さんの目の高さまで上ってきた事になる。
デカイ、デカ過ぎる。
見下ろせば地上は遥か下。チョットお股の辺りがゾワゾワしますね。

下から見ると目をパッチリ開けているように見えるが実は半開きだということがわかる。





そして再び階段を下りて屋外へ。

下から見上げると改めてその大きさに驚くが、大仏は上から見下ろしても、その大きさが実感できることがよーくわかった。
何たってお股ゾワゾワですから。

    


建物の両サイドにも覆屋の出入口があるので、もしかしたら地下の参拝道に気づかない人もいるかもしれない。

この大仏さんを見に行かれる方、

←ココからじゃなくて

←こっちからですぞ!





大仏さんの近くにも賽銭小僧があった。


多分スリランカ最南端の大仏さん、それはまさにアジアに広がる広大な仏教圏の最前線に位置する。
ココから先はヒンドゥー、イスラムの世界が対峙している。
そんな仏教崖っぷちの地において堂々と鎮座する防人のような大仏さんを見ていると、どうしても「宗教とは何ぞや」という事を考えてしまう。



…別に考えたところで何の結論も出ないんですけどね…



次の大仏へGO!


スリランカ仏教最前線


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