
珍寺的篠栗霊場巡り
71番 足手観音堂&74番 城戸薬師堂
さてさて、篠栗巡りもいよいよ佳境に入ってまいりましたよ。
お次は71番足手観音堂。
このお堂は元々他の場所にあったのだが近年移ってきたのだという。

足手観音の名の通り、木の手形足形が奉納されている。

出来たばかりの新しいお堂に奉納される新しい手形足形。
熊本の足手荒神にあるような手作りの手形足形は見当たらない。
また一緒に木槌も奉納されている。これは足腰の悪いところを叩いて治すためのものだろうか。
木槌の方はやや黒光りした古そうなモノもあり、何から何まで新品の観音堂にあって異彩を放っていた。
一方、その近くにある74番城戸薬師堂、別名病奪り薬師。

狭い境内にいくつかのお堂が建っている。

先ほどの足手観音が足と手に特化していたが、こちらは病気全般を平癒祈願する所である。

祈願方法はご覧のとおり。
ヒトガタが描かれている絵馬を購入し、身体の悪い部分に印を付けて奉納するのだ。

かつてはここにも手形足形が奉納されていたようだが今ではこの全身タイプのみである。
愛知の無量寺にも同じような絵馬が奉納されていたが、こっちの方が断然ポンチめ。
小さな薬師堂にはたくさんの絵馬が積み上げられいた。

病気平癒は宗教、特に民間信仰の重要なファクターである。
むしろ来世の幸福や世の平和や自己の悟りなどを唱える既成宗教では個人の病や現世利益は本来守備範囲ではなかった(最近はそうでもないけど)。
そういった守備範囲の外側をフォローする形で民間信仰は発生し発展してきたのである。
信教、信仰も生きていればこそな訳で、そういう意味では最優先に解決しなければならない問題ですからねえ。
髪の毛おねがいします、かあ。

子供のようなツブラな瞳のイラストだが書き込まれている願いは概ね深刻なものだった。
また、薬師堂の後ろにあった石積みのお堂にも絵馬が奉納されていた。


絵馬はともかくその奥に置かれていた木の枝が気になるんですけど…
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